Angular Material のインストール
ここでは Angular Material を新規 Angular プロジェクトに組み込む手順をまとめて記載します。
Angular のプロジェクトを作って、Angular Material を組み込んで、Flex Layout も組み込んで・・・というのは、 いつもいつも決まり切った手順なので、参考にしてください。
ただ、手順は変わることがありますので、アレっと思ったら Angular Material の本サイトのインストール方法を参考にしてください。 ここでは 2019年11月現在の方法・実例として参考程度にみてください。
以前のインストール手順は次のページに残しています。
また、ここでは Angular Flex Layout やフォーム (リアクティブフォーム) を取り込む方法も紹介します。
Material Angular, Flex Layout 及び リアクティブフォームを使うための始まりの手順は次の通りです。
1. Angular プロジェクトを新規作成する。
$ ng new foo
ここで、Angular Routing には y を入力、 スタイルシートは CSS (.css) とします。
$ code foo
Visual Studio Code でプロジェクトを開いたら、ターミナルを開く。
Mac の Visual Studio Code のターミナルを開くショートカットは ⌃ control + ` です。
2. Angular Material のインストール
Material Angular のパッケージをインストールする。
ng add @angular/material
以前と比べて大幅に簡単になりました。npm install ではなく ng add であることに注意してください。CDK なども同時にインストールされるので、別途インストールする必要はありません。
このコマンドの中で次のことを聞かれます。
- UI テーマを選ぶ。(Indigo/Pink などを選ぶ)
- HammerJS をインストールするかどうか。(Y を選択してインストール)
- Browser Animation をインストールするかどうか。(Y を選択してインストール)
Material モジュール取り込み用のモジュールを作成する。
次のコマンドで src/app 以下に material.module.ts が作成されます。
ng generate module material --flat
ファイルの中身は次のようにしておきます。
import { NgModule } from '@angular/core';
import { MatButtonModule, MatInputModule } from '@angular/material';
@NgModule({
imports: [
MatButtonModule,
MatInputModule,
],
exports: [
MatButtonModule,
MatInputModule,
]
})
export class MaterialModule {}
app.module.ts に material.module.ts を取り込む
app.module.ts 内の imports に MaterialModule を追加します。
ちなみに、モジュールが複数あるときに ng g コマンドでコンポーネント等を作ろうとすると、複数モジュールがありますよ、というエラーがでます。 その場合は --module app.module をオプションにつけて明示的にモジュールを指定してください。
3. Angular Flex-Layout のインストール
次のコマンドで Angular Flex-Layout のパッケージをインストールします。
npm install --save @angular/flex-layout
src/app/app.module.ts に FlexLayoutModule を取り込みます。
import { FlexLayoutModule } from '@angular/flex-layout';
として、FlexLayoutModule をインポートしたら @NgModule 内の imports の中に FlexLayoutModule を追加する。
2020年1月追記: 次のエラーが発生する場合が知られています。
error TS1086: An accessor cannot be declared in an ambient context.
これが発生した場合は、package.json を確認して Angular と Flex-Layout のバージョンが一致しているか確認してください。
例えば Angular 8 に対して、Flex-Layout が Angular 9 を要求する場合があります。この場合は、package.json にて 依存関係 dependencies を編集して、次のようにします。
"@angular/flex-layout": "^8.0.0-beta.27",
4. ReactiveFormsModule の取り込み
src/app/app.module.ts に ReactiveFormsModule を取り込みます。
import { ReactiveFormsModule } from '@angular/forms';
でインポートして @NgModule 内の imports の中に追加する。
5. 動作確認
動作確認は次の通り。
app.component.html を次のようにします。
<div fxLayout="row" fxLayoutAlign="center">
<form class="login" fxLayout="column" [formGroup]="loginForm" (ngSubmit)="onSubmit()">
<mat-form-field>
<input type="email" matInput formControlName="email" placeholder="Email">
<mat-hint>Enter your email.</mat-hint>
<mat-error>Email is required.</mat-error>
</mat-form-field>
<mat-form-field>
<input type="password" matInput formControlName="password" placeholder="Password">
<mat-hint>Enter your password.</mat-hint>
<mat-error>Password is required.</mat-error>
</mat-form-field>
<button type="submit" mat-raised-button color="primary" [disabled]="loginForm.invalid">Login</button>
</form>
</div>
<router-outlet></router-outlet>
app.component.ts を次のようにします。
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { FormGroup, FormControl, Validators } from '@angular/forms';
@Component({
selector: 'app-root',
templateUrl: './app.component.html',
styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {
title = 'foo';
loginForm: FormGroup;
ngOnInit(): void {
this.loginForm = new FormGroup({
email: new FormControl('', {
validators: [Validators.required, Validators.email]
}),
password: new FormControl('', {
validators: [Validators.required]
})
});
}
onSubmit() {
console.log(this.loginForm);
}
}
app.component.css に次を追加する。
form.login {
margin: 1rem;
width: 300px;
}
以上です。開発サーバーの実行は次の通り。
$ ng serve
以上で、ブラウザから http://localhost:4200/ を要求することで、ログインフォームのようなものが表示されるはずです。